第10ライラ防衛軍――“レヴナント”
(10th Lyran Guards: THE REVENANTS)


 第10ライラ防衛軍の歴史はライラの国家と密接に結び付いており、その運命と人気は軍人国家主席の力によって上下している。実際、第10ライラ防衛軍は長年に渡って非常に高く尊重されており、ライラの国家主席の座を得るシュタイナー血統の士官の為の伝統的な試験場となっているのである。今までに9人もの国家主席達が第10ライラ防衛軍の指揮を執ってきており、この部隊がヴィクター・シュタイナー=ダヴィオンに対する奉仕と忠誠を継続しているとの事実は(ライラの)国粋主義者達の多くにとって非常に不快なものとなっている。
 第10ライラ防衛軍は、第4次継承権戦争の最後の数ヶ月に於ける惑星“ドロミニIV”への強襲にて、ほぼ壊滅した――しかし、この攻撃により、彼等はスカイア連邦をドラコの支配下に置く事となったであろうドラコ連合の進撃を阻止したのである。カトリーナ・シュタイナー国家主席はこの部隊を素早く再建し、LCAFの最高の連隊戦闘団の1つへとした。それから20年ほど後、今度は、惑星“アリーナ”のジェイドファルコン氏族を相手にし、第10ライラ防衛軍は大惨事になりかけた作戦を再び生き延びた。そして、再び再建され、それまでよりも強力な存在へとなった部隊は、最初に惑星“テニエンテ”からホヒロー・クリタと彼の軍勢を救出し、その後にはヴィクター・シュタイナー=ダヴィオンに従い、彼の最近の氏族に対する聖戦の全てを共にしたのであった。
 このRCTはライラ防衛軍の標準的な塗装配色を使用し、それにライラ軍内でのその特別の地位を表す銀の装飾を付け加えている。第10ライラ防衛軍の徽章は、落雷を背景とするハイライトされた1人の骸骨の戦士を表した図形である。

主要士官
 第10ライラ防衛軍の指揮を執る以前はAFFC戦略/戦術局に10年間配属されていたのであるが、ジェームズ・マクファーランド上級大将(大将)はその年月の大部分を戦場の中で過ごし、重要な作戦の際には自らを一時的に異なる部隊へ付属させていた。実際、彼は第10ライラ防衛軍と惑星“アリーナ”を共にし、更に先の戦役の際には惑星“ツカイード”の軍司教の司令部にて任務をこなしていたのである。そして、ヴィクター国王は氏族侵攻後のカウルカス中将の退役の際には、自らマクファーランドを第10ライラ防衛軍のトップに選んだのであった。
 最近になり26歳で少将の階級に昇進したラインハルト・シュタイナーは、自身の父親のカエサル・シュタイナー上級大将よりも優れている指揮官である事を既に証明している。しかしながら、彼はヴィクター・シュタイナー=ダヴィオンの堅固な支持者であり、この事実は彼を彼の一族の大部分から疎遠にさせている。

戦術
 第10ライラ防衛軍は、敵軍を一掃する為にその軽量の妨害ユニットを送り込み、孤立した敵の抵抗部隊を包囲し殲滅する為の特別の戦闘団を送り込むという、多層的な攻撃パターンを使用している。

第10ライラ防衛軍
部隊規模: 1個増強メック連隊 熟練度: 古参 忠誠度: 熱狂

指揮官: ラインハルト・シュタイナー少将
副官: ケイル・アイト中佐
航空宇宙旅団: リサ・メイ・リチャーズ海軍少将

 かつては、その重メック編成と想像力の感じられない戦術の為に“サンダーリング・エレファンツ”として知られていた第10ライラ防衛軍は、現在は数個中隊の高速メックと回収された約12機の氏族のオムニメックを配備している。
 航空宇宙旅団は、第35ターク攻撃航空大隊、第217スカイア航空大隊、第43ドネガル航空大隊、第607アヴァロン航空大隊を配備している。

第10ライラ防衛軍装甲旅団
部隊規模: 5個装甲連隊 熟練度: 古参 忠誠度: 熱狂

指揮官: サディアス・フランケンヘイマー中将
副官: フランシス・カレムバー大佐
第19ターカッド機甲連隊: ビル・ヘーレイ少将
第78ドネガル機兵連隊: イヴゲニー・コトリャレンコ大佐
第339ドネガル重装甲連隊: マーラ・フォアマン大佐
第5エダシク機甲連隊: ジム・ビアマン中佐
第10親衛装甲擲弾連隊: メレナ・トロ少佐

 第10ライラ防衛軍の装甲旅団は、ライラ防衛軍の中で最も重いものである。

第10ライラ防衛軍歩兵旅団
部隊規模: 6個歩兵連隊 熟練度: 古参 忠誠度: 熱狂

指揮官: ヒサ・スタヴロス中将
副官: テルース・ペレス中佐
第199ライラ機械化歩兵連隊: ジャッキー・ラフリク大佐
第345ドネガル機械化歩兵連隊: ランスフォード・ビリグ大佐
第2045連邦=共和国機械化歩兵連隊: レベッカ・ポーラ大佐
第2046連邦=共和国機械化歩兵連隊: ブルース・ターレッキ大佐
第74ターク降下猟兵連隊: クラリッサ・ライネス大佐
第974連邦=共和国バトルアーマー大隊: ジェサップ・サンドヴァル中佐

 第10ライラ防衛軍の全ての歩兵部隊はAPC(装甲兵員輸送車)とAFV(装甲戦闘車)を配備しており、この事は第10ライラ防衛軍を最高の機動力を持つRCTの1つへとしている。


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