第21ケンタウリ槍機兵隊――“ベスト・オブ・ザ・ベスト”
(21ST CENTAURI LANCERS: BEST OF THE BEST)


 長い誠実かつ高潔な栄光ある歴史を持つ第21ケンタウリ槍機兵隊は、自分達の雇用主に対しても同様の高潔さを要求するものである。しかしながら、ワード・オブ・ブレイクの背信行為はそのイメージを粉砕しかけた――3057年、槍機兵隊の姿をして“地球”に侵入する為に、彼等は槍機兵隊の家族達を捕えたのでのである。真実が明るみになるまでの間、槍機兵隊の名声は大いに損なわれた。その時以来、この傭兵部隊はコムスターとの新たな契約を得ているのであるが、ワード・オブ・ブレイクの背信行為による傷が完全に癒えるまで長い時間が必要であろう。
 戦場では、槍機兵隊は適切な迷彩を身に纏うが、彼等のパレード用の配色は全てのバトルメックと気圏戦闘機に印象的な藤紫色を塗るというものである。ヴィークル群は、自分達が作戦するのが予想されている地形に適した迷彩を使用する。第21ケンタウリ槍機兵隊の徽章は、コクピットのキャノピーの両脇を通って交差するランスで、それら全てが垂直の紫の旗の上に置かれているというものである。

ドラグーン・レーティング: A*

主要士官
 エヴェレナ・ハスケル大佐は、ハスケル一族の代々の指揮官達の末裔である。彼女の指名後継者であるライアン・サーシー中佐は、そのバーサーカーの操縦で以って自分自身の大いなる名声を作り上げている。常に戦闘の真っ只中にいるサーシーは前線から指揮をする事を信奉しているが、ハスケルはより大きな視点を心に留め続ける事の重要性を彼に納得させるのに非常な努力を払っている。

戦術
 槍機兵隊は可能な限り制限的な地形を避け、開けた地形での戦闘を好んでいる。また、暗闇や非標準的な重力等の普通でない状況の作戦についての広範な経験を持っている。

支援
 槍機兵隊の技術部門は中心領域で最高のものの1つで、最小限必要とされているものよりも遥かに大きな水準の支援を提供する能力を持っている。また、そのリチウム・フュージョン・バッテリーを装備した2隻のスターロード級、降下船の小艦隊は、部隊とその家族達の全てを輸送するのに十分な収容力をもたらしている。

第21ケンタウリ槍機兵隊
部隊規模: 1個メック連隊 熟練度: エリート 忠誠度: 熱狂

指揮官: エヴェレナ・ハスケル大佐
副指揮官: ライアン“ブレード”サーシー中佐
第1大隊: ジェームズ・ルモンズ少佐
第2大隊: キャサリン・リー=スミス少佐
第3大隊: ティ・ヴァン・トラーン少佐

 重量級と強襲型のメック群が槍機兵隊の独立指揮中隊を構成しており、各指揮小隊はコムスターから供給されたC3iシステムを装備している。また、槍機兵隊の各大隊は、少なくとも1個の強襲小隊と軽小隊を配備している。コムスターとの仕事は、槍機兵隊に中心領域が供給できる最高の技術へのアクセスをもたらしており、その中には幾つかの精選された氏族技術も含まれている。

第21ケンタウリ航空槍機兵隊
部隊規模: 1個航空大隊 熟練度: エリート 忠誠度: 熱狂

航空部隊指揮官: マリオ・フォン・フュルステンブルク少佐

 氏族との戦闘後にもたらされたアフター・アクション・レポートは、効果的な上空援護を持つ事の重要性を際立たせた。この目的の為に、フォン・フュルステンブルクは自身の部隊を1個増強航空大隊に強化すべく働いている。その新たな航空中隊は、航空槍機兵隊の大部分とは異なり、中量級戦闘機よりも重量級戦闘機の方を装備する予定である。

第21ケンタウリ装甲槍機兵隊
部隊規模: 6個装甲中隊 熟練度: 古参 忠誠度: 熱狂

装甲部隊指揮官: ウー・ツィー・セン少佐

 セン少佐は自身の部隊を大隊で展開するよりも、独立編成として中隊で作戦させる事の方を選んでいる。第3装甲指揮中隊から自身の兵達の指揮を執っているセンは、第23偵察中隊、第5火力支援中隊、第11火力支援中隊、第2強襲中隊を、その時の状況によって戦場中を動かしている。6つ目の中隊である第17装甲偵察中隊は、槍機兵隊の指揮中隊に恒久的に付属させられている。

第21ケンタウリ防護槍機兵隊
部隊規模: 1個増強歩兵大隊 熟練度: エリート 忠誠度: 熱狂

歩兵部隊指揮官: ジョゼフ・コヴリギン少佐

 コムスターとの契約のお蔭により、防護槍機兵隊の第1中隊と第5中隊は現在、バトルアーマーを配備している。第2中隊と第3中隊の正規歩兵部隊は槍機兵隊の作戦基地を守り、槍機兵隊の家族達の安全を確保している。ハスケル大佐は、その名声とその家族達の生命のどちらかを部隊が選ぶ事が決して再び起きないよう決意しているのである。大隊の第4中隊は、砲兵1個小隊と2個ほどの戦場偵察小隊で構成されている。


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