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ブラックハーツ――“如才ない作戦行動” (THE BLACKHEARTS: SMOOTH OPERATIONS) |
最近になるまで、ブラックハーツに関する正確な詳細は事実よりも噂の方が多いものであった。それを訊ねられた際にはそのメンバー達は常に、自分達の部隊は辺境に取り残された元・星間連盟の部隊――エリザベス・シュタイナー国家主席が傭兵部隊を増強している最中、彼等を雇用する事にした2866年まで辺境で活動していた――から生じたものである、と述べていたのであった。3028年初期、ライラの諜報はこの傭兵部隊の起源がスペシャル・アームド・サービス(SAS)――星間連盟正規軍エリート対テロ組織としての役割を果していたスペシャル・チーム――にある事を明らかにする証拠を発見した。地球帝国の兵からのみ人員を補充していたSASは星間連盟の第一等の秘密作戦チームとして創設され、2753年には約100個大隊SASチームが活動をしており、それらの全てがテロリスト集団の発見と捜索に「(テロリスト集団と)同様の暴力的な行動といった手段に頼らず」(もっとも、常にその通りという訳ではなかったが)に専念をしていたものであった。
この暴露に直面する事となったジョンソン大佐は、自分の部隊がタウラス連合国で活動していた第77SOGから創設された事を認めた。そして、ここで自分の部隊が恐らく解雇されるのではないかと思っていたジョンソン大佐は、ノンディ・シュタイナー上級大将が“ゲッターデメルンク作戦”へのブラックハーツの参加を求めてきた時に驚く事となった。3028年6月、部隊の全ては惑星“エニウェア”から惑星“リッダーケルク”、そのジャンプオフ・ポイントへと移動させられた。8月25日、ブラックハーツは第24アークトゥルス防衛軍と共に惑星“バジリアーノ”へ着陸して、夜行兵団と交戦し、彼等に撤退を強要した。“バジリアーノ”に続いて、ブラックハーツは惑星“クーフシュタイン”を奪取し、第26ライラ防衛軍を支援しながら惑星“エンガディン”を奪取した。戦後は、ブラックハーツは移動をし、自由世界同盟と契約を結んだ。ゲレロ作戦の際には、彼等は惑星“カポラ”にてカペラのゲリラ達と共に作戦をしたが、ライラの駐留軍を撃破した直後――そのカペラの友軍がチャンチェン・デ・グアンのテロリスト達であった事が明らかになった後――に離脱をしている。
ブラックハーツは自分達の機体を黒、白、灰の虎柄迷彩模様に塗装している。彼等の徽章は、金の縁取りのされたライトブルーのカイトシールドである。そのカイトシールドは、中央に赤と白の市松模様の意匠を置き、その左上と右下のマスには赤色のハートを置いている。
ドラグーン・レーティング: B
主要士官
マーカス・ジョンソン大佐は、サンドラ・ジョンソン大佐が退役した際に指揮権を継承している。円熟したプロフェッショナルであり、その戦術と特殊作戦への理解が神秘的な程に卓越しているマーカスは、天性のパイロットかつ手本を示す事で部下を引っ張っていく指揮官でもある。
戦術
ブラックハーツは多様な戦術のクロストレーニングを積んでおり、同様に小規模部隊戦闘から連隊規模機動に渡るあらゆる戦法にも習熟している。彼等は夜間作戦行動に優れており、そこに於いて彼等は自らの特別な訓練を惜しみなく使用して行動をする。
支援
SASのドクトリンは、SOG部隊が自己充足型の支援を持つ事を規定しているものである。ブラックハーツはこのドクトリンを忠実に守っており、自らが保有する全てに技術支援を供給している。その輸送手段には、3隻のオーバーロード級降下船、2隻のフォートレス級降下船、2隻のシーカー級降下船、1隻のヴェンジャンス級降下船が存在しており、また、特殊任務用に2隻のアップグレード型のトライアンフ級降下船も存在している。
ブラックハーツ |
ブラックハーツ装甲槍機兵隊 |