ペリフェリー・スターガード――“エントロピーの敵”
(PERIPHERY STAR GUARD: ENEMIES OF ENTROPY)


 ペリフェリー・スターガードは、コムスターの探査局との仕事をしている間に知り合いとなった数個の小規模傭兵部隊の集合体である。探査局の予算が劇的に切り詰められた時、それらの高度に専門化していた傭兵部隊群の多数が突然に自分達には仕事がないのを見出す羽目になった。そして、その一握りの“探査局の孤児達”は単一の大規模部隊を作り出す為に自分達のリソース――それと自分達の特殊な才能――を共同で出し合う事を何とか為し遂げ、かくしてペリフェリー・スターガード――現在の市場で最も成功を収めている探検家=傭兵部隊の連合体――は誕生したのであった。
 極最近では、ペリフェリー・スターガードはライラ同盟のコアワード宙域にて活動を続けており、インターステラー・エクスペディションズ等のグループの活動を支援している。それらの任務は、ペリフェリー・スターガードに謎の海賊グループであるグリーン・ゴーストとの数回の交戦をもたらしている。そのグリーン・ゴーストの持つ最先端装備はペリフェリー・スターガードに重大な損害を被らせたが、厳しい戦いの中でペリフェリー・スターガードを1つの纏まった存在へとした。
 ペリフェリー・スターガードのバトルメック・ヴィークル・戦闘機は、夜空を模した黒と濃紺の波模様で塗装されている。その小さな白の点は部隊が訪れた星を表すものであり、一方、キルマークは大きな白の点で表されているものである。

ドラグーン・レーティング:

主要士官
 ジャニス・アナポリス大佐は、バトルメックを操縦するという私的な本懐を遂げる為にメック戦士へとなった。彼女は思慮深く、経済と外交に関するその手腕は彼女がバランスの取れた指導者になる事を可能とした。そして、その事は、海賊の略奪や未知の厳しさにも拘らず、ペリフェリー・スターガードの一体化の維持を彼女に可能とさせているのであった。

戦術
 ペリフェリー・スターガードは生まれ付き、彼等が呼ぶ所の“軍事サポート”に専門化している。彼等の人員と装備は主に、工事・探査・偵察・修理に片寄っているのである。そして、それは彼等に護送隊・野戦補給支援部隊として活動する事を可能としており、彼等は必要とされる時に他の戦闘部隊の為に装備や人員の輸送をするのであった。

支援
 ペリフェリー・スターガードの支援は傑出している。自分達が必要とする以上の技術者達が存在している事により、概して彼等はこの長所を交渉の最中にセールス・ポイントとして使用するものである。それらの技術者達は、戦場に於いてはどんな有り合わせのもので済ます事にも慣れている戦闘で鍛えられた人々である。

スターガード・バトルメック部隊
部隊規模: 2個メック中隊 熟練度: 新兵 忠誠度: 信頼

指揮官: ジャニス・アナポリス大佐
副指揮官: アルフレッド・ヤング=ダヴィオン大尉

 ペリフェリー・スターガードのメック戦士達は一般的に部隊の他の兵科に護衛を提供しており、長距離探査任務や偵察哨戒といった長時間の任務の際には独自に活動する事を求められている。この非戦闘的な技能を必須とするのを余儀なくさせられた事は、そのメック戦士達を多芸にしていると同時に戦闘状況に於いて未熟な存在へとしている。

スターガード気圏戦闘機部隊
部隊規模: 1個航空大隊 熟練度: 一般 忠誠度: 信頼

指揮官: ヘレン・エステヴェス少佐

 この部隊の気圏戦闘機パイロットは、降下船護衛と航空優勢任務を専門としている。

スターガード装甲部隊
部隊規模: 1個装甲大隊 熟練度: 新兵 忠誠度: 信頼

指揮官: フランクリン・レインズ少佐

 この装甲部隊は、ほぼ全てが歩兵支援車輌とコンボイ護衛用の中戦車で構成されている。

スターガード歩兵部隊
部隊規模: 2個歩兵大隊 熟練度: 一般 忠誠度: 信頼

指揮官/第1大隊: ルイーズ・エプスタイン少佐
副指揮官/第2大隊: フローレンス・フェルメール少佐

 ペリフェリー・スターガードの歩兵部隊の第1大隊は警備任務に専門化しており、歩兵部隊用のより重い兵器を配備している。第1大隊はまた、完全なAPC支援も誇っており、更なる火力の為に1個間接砲中隊さえも付属させられている。第2大隊の戦闘工兵達は、架橋から防御施設の建設、地雷敷設、敵の防御施設の破壊といった複数の任務に専門化している。そのAPC支援には複数のVTOLも含まれており、ロングトムを含む2個間接砲中隊を持っている。

スターガード工兵部隊
部隊規模: 1個工兵大隊 熟練度: 新兵 忠誠度: 信頼

指揮官: ゲイル・ジーメンス少佐
 この工兵部隊は、基本的には第2歩兵大隊の特化型である。基地・防御施設・補給物資集積所・恒久的な橋梁の建設にほぼ特化しているこのスターガード工兵部隊は、概して非戦闘以外では殆ど見られない。彼等は戦闘車輌を欠いており、その代りにその降下船上に幅広い工事車輌と機材を自分達と共に保有している。

スターガード水上支援部隊
部隊規模: 1個中隊 熟練度: 一般 忠誠度: 信頼

指揮官: アリソン・ケネディ大佐(コモドア)

 この水上支援部隊は水上作戦に特化しており、その形成期に多数あった合併の1つに於いてペリフェリー・スターガードに加入した部隊である。ケネディ大佐は、自分の部隊の海軍力を最高に活用するように努めるという戦略上のジレンマの解決方法をしばしば提供している。


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