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リード・ブリュー ――“より多い量、より少ないフレーバー” (REED'S BREW: MORE FILLING, LESS FLAVOR) |
連邦=共和国が部隊に次ぐ部隊を氏族の侵攻という名の肉挽き機に送り込んでいった事により、彼等の命令に従うのが事実上の死刑宣告であるのを人々は理解していった。そして、前線行きを命じられた人々の幾人かは結束をし、辺境へと逃亡したのである。その指揮官のバーリー・リード(と彼のアルコールに対する伝説的な愛好)に因み自分達を“リード・ブリュー”と呼称したこの脱走兵の小集団はコンパス座連邦へ移動をし、そこにて彼等はブラック・ウォリアーズを支援するという仕事を程無く見付けた。リード・ブリューは、惑星“クレイボーンII”上での自分達の任務の大部分については満足をしていた――その唯一の問題は適切なビールが欠如していただけであったからである。(しかし、)バーリー・リードはその欠点について声高に言い立て、そして、3056年、彼は多数存在した彼のバーテンダー達の内の1人に遂に、“あなたが満足できないのならば、自分で行動をして自分だけの醸造をするべきである”と言われたのであった。
そして、これこそが、正にリードが実行した事であったのである。
3060年には、“リード・ビール醸造”は、コンパス座連邦で最も売り上げの良いビールとなっていた。法的には依然としてコンパス座連邦との契約下にあったがリードの傭兵部隊はより企業的な存在となり、手が空いている際にはリードの所有する巨大な醸造所とその近隣都市を防衛し、それ以外の場所に存在するそのささやかな施設群を守る為により多くの兵士を徴募していった。リード・ブリューは戦闘部隊としては、余り戦闘を経験しなかった――3066年にマリア帝国が侵攻をし、マリアの部隊による醸造所近くへの短期の襲撃が彼等に戦闘への突入を強要し、それがリード少佐の生命を犠牲にする事になるまでは。(その後は)彼の弟であるルーカス“ハーリ(騒がし屋)”リード少佐が部隊と醸造所の指揮権/経営権を継承し、彼は辺境勢力間の緊張は自分が心地の良いものと思うのには大きすぎるものであるとの結論を下すのみならず、“リード・ビール醸造”がその市場を拡張するべき段階に達しているとの決断をした。数週間に渡る審議の後、ルーカスと彼の部下達は3067年初期に自分達の契約が終了すると同時に惑星“ガラテア”上に第2の施設を開設する事を決定した。
しかしながら、“リード・ビール醸造”は貧しいコンパス座連邦では人気があったとはいえ、この“傭兵達の星”で見掛けられるより確立しているブランドと並べられては苦闘をするのみであったのである。そして、その移転とその新たな最新式技術の施設の建設に掛った全ての費用を賄うべく、リード少佐は自分の部隊を醸造所の警備から伝統的な傭兵業務に戻さざるを得なかった。しかし、不幸な事に、過去数年間の戦闘経験の欠如は彼等のドラグーン・レーティングと経験レーティングを低下させており、彼等を真面目に雇用しようとする雇用者を現れさせないのであった。それ故に、リード・ブリューは現時点では未雇用状態のままである。
リード・ブリューのパレード用の塗装は、赤でハイライトしたダークブルーである。彼等の徽章は、溢れる程のビールのジョッキを1つ持ち乾杯をする1機のアトラスである。
ドラグーン・レーティング: D
主要士官
自分の製品を宣伝する為の自作のコマーシャルの幾つかで主演をしているにも拘らず、ルーカス・リード少佐は公衆にとっては余り知られていない人物であり、それと同様に“リード・ビール醸造”も中心領域に於いては不人気のままである。しかしながら、この事実も彼が主演の一部を演じ続けるのを止められはしないのであった。豪勢なパーティー、多数の取り巻き達、常軌を逸した集団、その全てがルーカスのライフスタイルの当り前の一部なのである。
支援
2つの醸造所用のメンテナンス部門には十分な人員が配置されており、“リード・ビール醸造”の全ての従業員達がバトルメックの何らかの技術的技能も同様に保有している、とリード少佐は見なしている。この事は、この企業の軍事部門へ完全な技術支援を与えている。
リード・ブリュー |
リード荒くれ隊 |