全ての傭兵部隊は一般に言われている通り、利益の為だけに活動するものである。しかし、その一方で、それと相反する多数の実例――ケル・ハウンド、ウルフ竜機兵団、エリダニ軽機隊等々――が存在しており、このストーン・ポニーズもまた収益より道義を優先させる余り知られていない実例の1つなのである。
この小さな部隊は、人生に於ける何かの目的を探し求める流浪者達、C−ビルや1日の2〜3食の野戦糧食の為だけに戦うのに疲れ果てた傭兵達、から誕生した。ブラック・オーメンの前隊員であったリンジー・ラインスタット大尉はその部隊を辞した後に惑星“アウトリーチ”にて数年を費やし、大きな成功を収めるとの儚い望みを抱いて誰かの道具になるよりも人生に於ける目的を探す事の方を優先しているプロの兵士達を探したのである。
ストーン・ポニーズは、これらの活動の結果として生じたものである。
ストーン・ポニーズは“氏族戦争”の残る年月(とそれ以後の年月)を辺境のリムワード宙域を放浪して過ごし、他者が保護を提供できない小規模な独立世界で契約を取った。彼等の結んだ契約――そして今も結ぶ契約――は、惑星への輸送手段、自分達のマシン用の施設、必要な補給物資と部品を購入するのに足りるだけの金銭、それにプラスして(戦闘契約の時のみ)部隊の隊員達用の非常にささやかな純利益のみを要求する、という点でユニークである。
現在、ストーン・ポニーズはコンパス座連邦の惑星“クレイボーンII”に駐留している。
ストーン・ポニーズは、パレードと作戦行動用に赤錆色と黒の粗い迷彩塗装を使用している。部隊の徽章は、不毛の荒野を荒々しく走る野生馬の群れである。
ドラグーン・レーティング: C
主要士官
フランコ・クライン曹長はストーン・ポニーズに2つの用途で役立っている――彼は戦車指揮官としてチャーリー小隊を指揮するだけでなく、部隊の主計官としてその兵站学に対する鋭い洞察力を仕事に向けているのである。ストーン・ポニーズが任地に駐留している際には、クラインはしばしば彼が言う所の“広報活動”の為にボランティアをかき集め、地域奉仕活動プロジェクトを実行する為に小集団を引き連れてその惑星を巡り回っている。
戦術
ストーン・ポニーズは、一般市民の犠牲と間接的被害を最小限にしたいとの願いに基づいて、人口密集地域から如何なる攻撃者をも引き離す為に、移動しながらの戦闘を好む傾向がある。
支援
ストーン・ポニーズは独自の支援資産を全く持っておらず、契約ごとに輸送機関を雇っている。全てのメンテナンスと修理は、時折現地のメカニック達の助けを得つつ部隊の隊員達によって行われている。
ストーン・ポニーズ |
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